
咬合

上顎
上品な口もとは、Profile view(横顔)における額〜鼻〜口元〜顎先の4つのパーツとのバランスが非常に大切です。「どこを引っ込め、どこを出すのか」診断、デザインが重要なポイントです。
上顎前突(出っ歯)
“上顎分節骨切り術(セグメンタル・オステオトミー(segmental osteotomy))”

上顎、下顎の突出はbird face(バード フェイス:鳥顔)といわれ、品のない印象を与えてしまうことが多いようですが、口元を引っ込めることにより、上品な印象にかわります。
この部位は、上顎のみを考えるのではなく、額〜鼻〜口元〜顎先までの横顔のラインのバランスがとても大切です。単に上顎だけを後退させるだけで良いのか、あるいは上・下顎を同時に手術した方が良いのか、鼻とのバランスはとれているのかなど、術前にセファロの分析、咬合模型を基に診断、デサインを行ない詳細な治療方針を立てることが重要です。
いわゆる出っ歯(上顎前突)に対しては、“上顎分節骨切り術(セグメンタル・オステオトミー(segmental osteotomy)”を行ないます。手術方法は上の左右4番(状態によっては正面から見えづらいという理由で5番)の2本を抜歯した後に、前方の6本(8本)の歯を後退させ、下顎の歯に噛み合わせる手術です。
この方法は、抜歯して歯科矯正のみでこの隙間に前歯を倒す方法と似ていますが、効果は全く異なります。抜歯して歯科矯正で歯を内側に倒すと、横顔のラインに対する歯の角度がなくなり、非常にバランスを悪くします。分節骨切り術では、上顎骨・下顎骨の最前部を後方に移動させることで、抜歯後の隙間を埋めていきますので、横顔のラインに対する歯の角度は変化しません。
上顎の前突のみではなく縦方向にも長いと“笑歯肉(ガミースマイル)(Gummy Smile)”という、笑った時に歯茎が出てしまう状態になります。上顎骨(歯茎の部分の骨)が突出の場合は「分節骨切り術」、縦方向に長い“笑歯肉(ガミースマイル)”の改善は「Le Fort I型骨切り」という方法が適応されます。
奥歯に関しては、術前と同じ状態であり矯正の必要もなく、たった1日の手術で永年の悩みから開放されます。
顎の骨の手術と聞くと、腫れや不自然さが回復するまでに長期間かかるのではないかと心配される方も多いのですが、手術の大きさから考えると骨格の手術の中では、最も腫れが少なく比較的回復が早い手術です。歯の位置を移動させる外科矯正手術は、術後の歯列矯正、あるいは歯のスキ間を埋める補綴(ほてつ)なども必要になる可能性もありますので、ドクターとご相談下さい。
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